〜気になる展覧会に足を運んできました〜
都築潤 ニューエイドス/New Eidos
場所:レクトヴァーソギャラリー/RECTO VERSO GALLREY
学生時代の恩師である都築潤先生の個展へ。ベクター曲線によるちょっと哲学的な絵の世界。(RECTO VERSO GALLREYは初でしたが雰囲気のある場所です)
会期:10月18日(月)-10月30日(土)まで
新村則人 海と山と新村則人
場所:ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
「無印良品キャンプ場」のポスター等、“自然”をテーマにした仕事を発表されている新村則人氏の展覧会。デザインの中に“自然”の生態系を感じる事ができる展示です。
会期:10月5日(火)- 10月28日(木)まで
「ポスターを描く」展
場所:DAZZLE
6名のイラストレーターとデザイナーがタッグを組んで、 一つの作品を仕上げるというコンセプトの展示。イラストレーションとB1ポスターのデザインを見比べる面白さがあります。ポスターになることで原画とはまた一味異なる雰囲気になることを拝見できる展覧会でした。
会期:10月19日(火)-24(日)12:00~19:00(最終日17:00まで)※月曜閉廊
2-305!! ムサビ助手展
場所:武蔵野美術大学 2号館305教室
以下引用:
武蔵野美術大学助手40名が、展示空間における作者・作品・鑑賞者の関係性の再構築を試みます。武蔵野美術大学2号館305教室にて、16週間 にわたって代わる代わる展示を行うなかで、意識的に展示行為のセオリーを逸脱し、美術・デザインの諸領域を横断します。
開催日程:9月06日(月)-12月18日(土)
10:00-17:00 *水曜休廊 *10月17日(日)、11月21日(日)は休廊
2010年10月25日
2010年10月16日
ヘンリー・ムア 生命のかたち
『ヘンリー・ムア 生命のかたち』ブリジストン美術館に。
「横たわる人体」「母と子」など横たわる女性が有名ですが謎に満ちた人類の偉大な遺跡である「ストーンヘンジ」の版画19点も見応えのあるものでした。
個人的な話になりますが、僕の祖父は形而上詩を書いていた人でした。その祖父がヘンリー・ムーアを好んでいたようで、形而上的なものとどこか関係があるのかなと、、ぼんやりと鑑賞してきました。
会期は〜明日17日迄
2010年10月14日
「手塚治虫を装丁する」展
竹尾 見本帖本店にて開催中のBook Scape(本の風景)30 カヴァーノチカラ4 「手塚治虫を装丁する」展に伺ってきました。
漫画家「手塚治虫」の作品の中から10作品を選び、そのビジュアルを使用して1作品ごとにそれぞれ9名の協会会員がオリジナルブックカヴァーをデザインされているといった展示です。 テーマごとにそれぞれに異なる10種類のファインペーパーを用いられているのでファインペーパーの風合に触れることもできます。(この展覧会のために作られたオリジナルの図録が展示されており手に取って印刷された装丁カヴァーを実際に触れて拝見することができました。図録デザインは、小川航司さんによるものです。)
場所:「手塚治虫を装丁する」展
竹尾 見本帳本店2F
会期:11月19日(金)迄です。
2010年10月12日
三原色とオブジェ
渋谷にある東塔堂に。羽原肅郎氏の個展「三原色とオブジェ」に伺ってきました。静謐で美しい三原色の作品群です。
以下引用:
純度の高い色彩が、並べられたり、交わったりしながら、新たな色をつくり、また新たに独立してゆくような、リズミカルなグラフィック。また、マックス・ビルやジョセフ・コーネル、マルセル・デュシャンといった美術家たちへの、尽きない思慕の念を素材につめこんだ、ユニークなオブジェ。いずれの作品も、古くからの知己にそっと耳打ちされるかのような、近しさや、幸福さに、満ちあふれています。この機会にぜひご覧ください。
会期:2010年10月11日[月]→ 11月6日[土]時間:12:00 - 20:00 [日曜休み]
2010年10月6日
文字の研究‥其の三
NEUT.002で制作をしたその後に描いてた、個人的なつくり文字のことです。
書体にはよくファミリーで見本として掲載されているものがあります。(文字の骨格を基にグラデーションのように太らせていくような見本)ファミリー構成している見本なのですが、なにか絵としてひっかかりがありました。(図例:ユニバースの見本ですが見ていると『U』の図形の中へ『u』が入っていくように見えました)
多くの書体には骨格があり、その骨格をベースにファミリーとされています。書体の中にはそれぞれ鉛筆の芯のように骨格が埋まっていると考えると、なんだかいいなあと思いました。ある形のなかにもう一つの形がある、そんな興味から文字の構成エレメントをスケッチしてみることに。基本的なパーツとしては円弧や直線。その中に骨格となる芯が埋まっているようなイメージで文字作りのスタディーを始めていきます。(図例:『S』型のバナナのような図形をめくると細い『s』型のような図形が埋まっているイメージ)
文字の中から芯のようなものが見え隠れするように構成されたエレメント。それをベースに文字を起こしていきました。『文字の内側』が漠然とした起点です。恐竜が化石となって地層からでてくるように、エレメントパーツ自体に骨格の芯が見えるような文字。そして文字がグラフィックデザインとしてもみられる描き文字。そんなことを考えながら制作していきました。
この文字を作っていた頃、ASYL主催の佐藤さんが企画されていた馬喰町にてTDB-CE(現CET)という、街をデザインするという企画をしていた頃でした。(馬喰町の問屋街にある複数の空きビルのスペースをギャラリーとして再利用し、街を活性化するという試みのイベントです)その流れで空きビルの空間を使い、制作していた描き文字グラフィックを発表してみようということに。
空きビル。それを今度はグラフィックと空間での展示。それにコンセプトは内側に芯(骨格)のある描き文字です。
まず、空間のイメージですが『文字の内側』を発起点として形作っていったものでしたので海底や地層といったようなイメージにしました。蛍光灯を地面に設置し、『内側に入ったような空間』を演出しています。そして天井と床の色を分け地層の間のような展示空間にしました。
展示する文字のヴィジュアルは文字の中の骨格からスタートしたということでポスターに白い中心線の入ったものに。それを地に設置した蛍光灯の上に浮いているように展示しています。(図例:蛍光灯による透かしの効果で文字が浮かび上がるようなポスター)
展示名は文字の骨格からスタートした描き文字の制作でしたので『字の中』としました。
書体のファミリー見本の図の興味から始まり、グラフィック、そして空間へと繋がっていく面白い文字の研究となりました。
デザインの現場『NO.150』新しいデザインの授業より(写真左)
右写真:Paul Davis
中上写真:平野治朗+真鍋大度
そして大学の後輩の子達、またインターンとしてお手伝いをしてもらった多くの方々に多大なる感謝の展示でした。(上記イベントCET2010は10/22~11/07に開催のようです)
書体にはよくファミリーで見本として掲載されているものがあります。(文字の骨格を基にグラデーションのように太らせていくような見本)ファミリー構成している見本なのですが、なにか絵としてひっかかりがありました。(図例:ユニバースの見本ですが見ていると『U』の図形の中へ『u』が入っていくように見えました)
多くの書体には骨格があり、その骨格をベースにファミリーとされています。書体の中にはそれぞれ鉛筆の芯のように骨格が埋まっていると考えると、なんだかいいなあと思いました。ある形のなかにもう一つの形がある、そんな興味から文字の構成エレメントをスケッチしてみることに。基本的なパーツとしては円弧や直線。その中に骨格となる芯が埋まっているようなイメージで文字作りのスタディーを始めていきます。(図例:『S』型のバナナのような図形をめくると細い『s』型のような図形が埋まっているイメージ)
文字の中から芯のようなものが見え隠れするように構成されたエレメント。それをベースに文字を起こしていきました。『文字の内側』が漠然とした起点です。恐竜が化石となって地層からでてくるように、エレメントパーツ自体に骨格の芯が見えるような文字。そして文字がグラフィックデザインとしてもみられる描き文字。そんなことを考えながら制作していきました。
この文字を作っていた頃、ASYL主催の佐藤さんが企画されていた馬喰町にてTDB-CE(現CET)という、街をデザインするという企画をしていた頃でした。(馬喰町の問屋街にある複数の空きビルのスペースをギャラリーとして再利用し、街を活性化するという試みのイベントです)その流れで空きビルの空間を使い、制作していた描き文字グラフィックを発表してみようということに。
空きビル。それを今度はグラフィックと空間での展示。それにコンセプトは内側に芯(骨格)のある描き文字です。
まず、空間のイメージですが『文字の内側』を発起点として形作っていったものでしたので海底や地層といったようなイメージにしました。蛍光灯を地面に設置し、『内側に入ったような空間』を演出しています。そして天井と床の色を分け地層の間のような展示空間にしました。
展示する文字のヴィジュアルは文字の中の骨格からスタートしたということでポスターに白い中心線の入ったものに。それを地に設置した蛍光灯の上に浮いているように展示しています。(図例:蛍光灯による透かしの効果で文字が浮かび上がるようなポスター)
展示名は文字の骨格からスタートした描き文字の制作でしたので『字の中』としました。
書体のファミリー見本の図の興味から始まり、グラフィック、そして空間へと繋がっていく面白い文字の研究となりました。
デザインの現場『NO.150』新しいデザインの授業より(写真左)
右写真:Paul Davis
中上写真:平野治朗+真鍋大度
そして大学の後輩の子達、またインターンとしてお手伝いをしてもらった多くの方々に多大なる感謝の展示でした。(上記イベントCET2010は10/22~11/07に開催のようです)
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