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2010年11月21日

本と電子書籍

東洋インキ製造本社へ伺ってきました。
日本図書設計家協会 研究委員会主催『創立25周年記念講演会』新潮社装丁室長、高橋千裕氏による講演です。テーマは『本が本であるために~電子書籍との共存共栄を考える~』出版文化をリードする版元の目線からの貴重な考えをお聞きすることができました。また装丁室の仕事を幾つか紹介され、そのデザインが定着される経緯なども聞く事ができました。


なにより『本は芸術や美術にも似た性質を持つ「知的な思考物」』といった氏による言葉が心に残りました。また紙や印刷(による色気や品格)に触れることによってしか感じることができないものがあると再確認しました。きっとこれからも本の存在を感じながら読むことで人々の心が豊かになることは変わらないのでしょう。

一方、テーマである電子書籍についてですが利点(資源の問題、目の不自由な人のための本、古書のアーカイブ保存、、)を考えると規模は拡大されていくメディアになることは間違いないのでしょうね。電子だからこそできる本というものもきっと現れてくるのでしょう。

紙の本と電子書籍との関係を考えるいいきっかけとなる講演会でした。

2010年11月10日

「服部一成二千十年十一月」


銀座gggにて開催中、「服部一成二千十年十一月」へ。
いままでの仕事もさることながら展示空間全体の空気感もみどころです。スパッと切って見せる、気持ちがいい閃きの空間。

場所:ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
会期:2010年11月4日(木) - 11月27日(土)

2010年11月4日

「和田誠の仕事」



和田誠さんの特別展「和田誠の仕事」に。

グラフィックデザイナー、イラストレーター、装丁家、編集者、著述家、映画監督など、幅広く活躍されている和田誠さん。1960年代には3年間にわたって「ピース」の雑誌広告も手がけられています。また「ハイライト」のパッケージデザインをされたことでも有名ですね。



ポスターや絵本の原画展示のほか、それらの仕事の裏側にも迫る内容が用意されてます。現在はmac主体のデザインで当時の版下を見る機会はなかなかありません。そんな普段はあまりお目にかけられないポスターの原画や制作風景の映像を拝見することができます。
映像での制作風景は見ていると、こちらもなにかを作りたくなるような気持ちになりました。



会場:たばこと塩の博物館 特別展示室
会期:2010年9月11日[土]〜11月7日[日]