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2011年11月4日

朝鮮時代の絵画-19世紀の民画を中心に



駒場の日本民藝館で開かれている「朝鮮時代の絵画-19世紀の民画を中心に」展に行ってきました。
大らかで魅力のある作品です。19世紀の民画を中心に約100点を展示されており文字絵・文具図・花鳥図などさまざまな画題が無名の画家によって描かれていました。のびのびとしていて不思議なきもちよさ。ただただ見ていて楽しくなります。。いい展覧会でした!



朝鮮時代の絵画-19世紀の民画を中心に   9月13日(火)~11月23日(水・祝)
日本民芸館  〒153-0041 東京都目黒区駒場4-3-33

2011年10月14日

たくましき日本の庶民と書体展


14日よりFONT1000主催の「たくましき日本の庶民と書体展」が東京・茅場町の平和紙業ペーパーボイスにてはじまるそうです。
日本の書体開発の壁である膨大な文字数。日本語を組むのに本当に必要な文字数とはいくつなのかということ、書体制作に少しでも興味の持つ人がチャレンジできる場のつくるということ等を基盤に活動してきたFONT1000。そんなFONT1000の活動10周年を記念した展覧会となっているそうです。


僕は大学生の頃タイポグラフィーの授業を取っており、その時のクラスメイトと2人共同で旗揚げをする頃のFONT1000に参加していたことがあります。学生でしたがなんとか1000文字を作り発表させていただきました。今回の展覧会「たくましき日本の庶民と書体展」ではその後10年でFONT1000からリリースされているデザイナーの方々の書体が見られるというものだそうです。

東京、名古屋、大阪と3ヶ所の展示となるそうです。書体制作に興味のある方は是非足を運んでみてください。


東京
2011.10.14[金]-11.8[火]
ペーパーボイス東京


名古屋
2011.11.15[火]-12.2[金]
ペーパーボイスヴェラム名古屋


大阪
2012.2.6[月]-2.16[木]
ペーパーボイス大阪

2011年10月13日

ドイツの旅


ドイツに行ってきました。



フランクフルト、ワイマール、イエナ、ベルリンなどへ。ゲーテ街道と言われている場所です。まず駅の雰囲気が日本とは違って開放的。




建物も石造りで歴史的な佇まいがを感じられました。むこうの人々の体の大きさに比例しているかのように食べ物や建物や窓なんかも大きく感じましたね。




町の公園には遊具の下におがくずが敷き詰めてあり子ども達が転んでもけがをしない作りになっていました。おがくずってところがいい。




住所の標識、これも日本と違い独特な雰囲気。




歩いている途中にある看板なんかもどことなく惹かれます。




バウハウス大学にはこんな大きなイスのオブジェが。博物館にも多くの椅子が展示されてましたね。




朝、開館される前の美術館前。朝早くから開館を待つお客さんがいる所。




たまたまベルリンマラソンに出くわす。僕もランニングをしているが走りたくなった。太鼓の音がお祭りのようでいい。




それでも、やっぱり街並はいい。曲がり角に城が見えてきた。

言葉が通じなくハプニングはあったけど違う世界を見るというのは心が豊かになる。ソーセージも大きなイモ料理もビールも美味しかった。元気をもらえた旅でした。

2011年8月20日

和菓子を聴く展

虎屋東京ミッドタウン店で開催中の和菓子を聴く展に行ってきました。音楽と和菓子の呼応がテーマの涼しげな企画です。



説明的な意匠のない和菓子の世界、音楽や詩にほどよく寄り添っており心地いい展示でした。

場所:とらや東京ミッドタウン店内 ギャラリー
(東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア地下1階)
会期:2011年6月14日(火)~2011年9月13日(火)

2011年8月3日

「LINGERING LIGHT」


学生時代の友人、鈴木ヒロキくん からEXHIBITIONのお知らせが届きました。

exhibition 「LINGERING LIGHT」
Hiroki Suzuki x Mayuko Sase


会期:2011年8月12日(金)~2011年8月18日(木) 12:00~20:00
(13日(土)の18時より、オープニングパーティーを開きます)

会場:Nidi gallery ニーディ ギャラリー
〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町9番17号 TOC第3ビル 408号室
tel. 03-6277-5579

2011年6月5日

「四角い宇宙/本の折(おり)」

渋谷にあるギャラリー&カフェ ウィリアムモリスへ伺ってきました。



現在「四角い宇宙/本の折(おり)」という展覧会がひらかれています。カフェへ入ると色とりどりの紙に印刷された作品が。

夏の暑さも感じ始めた日だったので、アイス珈琲を注文しグビグビいただきました。うまい。
その後、ゆっくりと作品を鑑賞。お店には僕1人だったのでオーナーさんから本の展覧会や版下、ガリバン印刷の話などをお聞きできました。ギャラリーカフェだとこうやってコミニケーションがとれるのもいいなあと思いました。

本はそもそも大きな紙を折って作られていることを改めて気づかされます。ページを広げると思いもよらない抽象的な頁になっているのだなあと思いながら展示を拝見してきました。



「四角い宇宙/本の折(おり)」
うちきばがんた・大崎善治・小川航司・静野あゆみ・土屋みづほ・樋口清孝

・場所
ギャラリー&カフェ ウィリアムモリス
渋谷区渋谷1-6-4 The Neat青山2階 ☎03-5466-3717
昼12時半〜夕方6時半迄の営業

・会期
6月1日(火曜日)〜29日(水曜日)
日曜/月曜定休/6月18日の土曜日も休み

2011年5月25日

A PIECE FOR GUITAR

ギターの生演奏を聴く機会がありました。
武満徹さん作曲の「A PIECE FOR GUITAR」



最初、曲名や作曲者に関しても何も言われずに聴くのですが抽象的な響き(うまく形容できませんが)のため「?、なんだろ、これ」という意識が働きました。

短い曲を少しずつ噛み砕いて、繰り返し繰り返し聴いていきます。
すると不思議に最初聴いた印象とは異なりイメージがなんとなく沸いてくる。

「?」は回を重ねると少しずつわからないものでも「○」「■」「▽」とそれぞれの人の心の中に浮きでてくる気がしました。

2011年5月20日

連続TV小説『おひさま』

ヒロインに井上真央さんによる好調なスタートを切った連続TV小説 『おひさま』 僕も古き良き昭和の風景を楽しみに見ています。
そのメーン・タイトルに、爽やかな信州安曇野に咲く清楚な草花をあしらったデザインによって使われてる書体。



朗文堂タイプコスミイク発売 『和字 Traditional 9』 収録の仮名書体 《和字 きざはし》だそうです。



以下引用:《和字 きざはし》は、『長崎地名考』(香月薫平 安中書店蔵版 明治26年11月11日)に使用された活字のうち、和字(ひら仮名とカタ仮名)の印影を丹念に標本採取し、あわせて、ほぼ同時代の活字摘要録『五号明朝活字書体見本 全』(東京築地活版製造所 明治27年)を補助資料として製作されています。
製作者は欣喜堂・今田欣一氏によります。復刻に際して今田氏は、この仮名書風の原資料との同一性に心がけたとしています。ただし、同一性にばかりこだわると、「ほ・え」などのひら仮名異体字(変体仮名)への対処に行き詰まりますし、「あ・お」などは時代性に合致しない形象になっていました。そこで《和字 きざはし》は、伝統のたかみにある和字の、現代におけるよき再生をめざして復刻にあたりました。その詳細は『Vignette 11 和漢欧書体混植への提案』(今田欣一 朗文堂 2003年12月12日)に紹介されていますが、ここではその《和字 きざはし》該当ページを詳細画像データでご紹介しています。

『和字 Traditional 9』では、やぶさめ、たかさご、ばてれん、げんろく、えど、はやと、きざはし、さくらぎ、ことのは、といった9つのひら仮名・カタ仮名専用書体が使用できます。日本語特有のひら仮名・カタ仮名。古き良き日本の表情を持っており、いつか使ってみたい書体です。

2011年4月10日

桜の季節


桜の花が満開になってきています。元気に咲いている花をみると心温まります。

2011年3月13日

3.11 M9.0

すごい揺れでしたね。
このような体験は未だかつてなく冷静に判断することがやっとでした。和田デザイン室は棚にあるものが床に散乱した程度ですみ無事でした。また仙台や水戸の友人の安否もなんとか確認できほっとしています。 被害があまりにも大きく、悲しいニュースや報道を見る度になんとも心が痛くなります。どうかこれ以上被害が大きくならないよう願うばかりです。みなさん、慌てず冷静な判断で、どうか気を付けてください。

2011年3月6日

本の知と美の領域 VOL.1 「白井敬尚の仕事」



楽しみにしていたグラフィックデザイナー白井敬尚さんの展覧会『白井敬尚の仕事』へ行ってきました。現在、雑誌「アイデア」のアートディレクターも勤めていらっしゃいますね。

白井さんの手掛けられた本の仕事はその本の情報が丁寧に真摯に伝わってきます。内容を伝えるということに寡黙に向かい合っているような書籍。そんな立ち振る舞いを持っている気がします。
また、展示にて販売されている「TYPOGRAPHIC SUITE」白井さんの仕事の幾つかを紹介しています。きれいだなあとほれぼれしながら頁をめくっています。
学生時代に聞いた心地よい声の分かりやすい授業。不思議にあっというまに時間はすぎていく、、そんなことを思い出しました。



第673回デザインギャラリー1953企画展「本の知と美の領域 VOL.1 — 白井敬尚の仕事」展
会場:松屋銀座7F・デザインギャラリー1953
会期:3月21日まで

立花文穂 デザイン


銀座グラフィックギャラリー
へ。




立花文穂さんの印刷物はどれも人肌のようなぬめっとした雰囲気をもっていてあったかい。紙にインクが刷ってあるというあたりまえのことを意識させられる。薄い、ヨレた紙がなんともいい。よく買ったばかりの本を開くとインクと空気がまざったニオイがするけど、あの感覚のさらにおくふかい所に入っていくような展示だったような気がする。どっぷりな展示だった。


会期:3/28まで

2011年2月20日

「20世紀のポスター[タイポグラフィ]−デザインのちから・文字のちから−」

庭園美術館『20世紀のポスター[タイポグラフィ]−デザインのちから・文字のちから−』展に行ってきました。製紙会社の竹尾さんによるコレクション、その中でタイポグラフィーに焦点をあてた計110点のポスターだそうです。



今まで書籍などで見ていたポスター等も間近で見る事ができました。書籍などで見るのと現物で見るのとでは受ける印象も変わってきますね。ポスターのサイズだからこその迫力がありました。20世紀を4部構成に分け時代ごとのタイポグラフィーを感じることができます。

「20世紀のポスター[タイポグラフィ]−デザインのちから・文字のちから−」
会場:東京都庭園美術館
会期:2011年1月29日(土)〜2011年3月27日(日)

2011年2月16日

ぶらぶら展示まわり

〜気になる展覧会に足を運んできました〜



道場マッチ3
10名の道場生(イラストレーター)とマルプデザインスタッフによる"架空の書籍デザイン"が展示されています。

ギャラリーにいらしたイラストレーターの伊藤尚子さんカトウミナエさん松浦由美子さん三浦宏一郎さん蓑島恵美さんから今回展示されている作品について色々なお話をお聞きする事ができました。実際に描かれた方々の声を聞く事で作品の繊細な部分に触れることができたように思います。それぞれのイラストから浮き上がるデザインされた本の形。10名のイラストレーターの個性が本という立体的な形でも味わえる展示となっています。

場所:オーパ・ギャラリー
会期:本日2月16日(水)(最終日17:00まで)

2011年2月9日

「明るいブックデザイン 平野甲賀、自作を語る」

平野甲賀さんと日下潤一さん(司会)によるセミナー「明るいブックデザイン 平野甲賀、自作を語る」とてもおもしろかったです。



「大人のかわいらしさを持つ本」この言葉が印象に残りました。

(雑誌アイデアNo.345では平野さんの特集だそうです)

2011年2月3日

ロナルド・クライン展

アメリカのグラフィックアーティスト、ロナルド・クラインの展覧会へ。表参道のGallery 5610へ伺ってきました。



50年代から80年代にかけて手がけたフォークウェイズ・レコーズの仕事をメインに、100点以上もの数のレコードジャケットを拝見することができます。モダンタイポグラフィを貴重とした独特なロナルド・クラインのデザインは今見ても古びることなく新鮮に感じることができました。会場内に流れる音楽と共にロナルド・クラインの世界を味わうことができます。(貴重なコレクションなので音楽ファンの方も楽しめる内容の展覧会だと思います)




場所:ギャラリー5610
開催日時:2/8 (火)まで

2011年1月25日

ぶらぶら展示まわり

〜気になる展覧会に足を運んできました〜


秀英体100
場所:ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)

ギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催されている秀英体の生誕100周年の記念展示へ。展示内容は二つに分かれていて、1階では25名のグラフィックデザイナーの秀英体を用いた「四季」をテーマに作成したポスターの展示、また地下では秀英体の活字としての歴史や号数による差異などを見比べることのできるスペースとなっています。
グラフィックデザインとしてポスターを観覧できるのと同時に、活字としての歴史や号数による個性の違いなどがわかるような構成になっており秀英体の魅力を存分に味わうことができます。(地下には秀英体でスタンプを押し活字の雰囲気を楽しめる場所もあります)2012年に向けて丸ゴシック角ゴシックをリリースされるようでこちらも楽しみです。歴史ある書体、秀英体。長い年月を支えてきた安心感と力強さを感じることができました。






本企画展で小冊子『秀英体生誕100年』限定販売されていました。秀英体の歴史、書体体系図などが記された小冊子です。(デザインは白井敬尚形成事務所によるもの)

会期:1月31日(木)まで








見本帖本店 「クリエイター100人からの年賀状」展 vol.6 展 
場所:株式会社 竹尾 見本帖本店 (AM10:00~PM7:00 土日・祝休)

デザインをする身として年賀状というのはけっこう頭を悩ませたりしますね。そんな年賀状を現在活躍されている100名のクリエイターが展示しています。デフォルトのポストカードサイズの年賀状やかなり大きめなボードサイズ、また立体を意識したデザインまで多種多様。年賀状というのはデザイン関係者以外の人にも送るものだと思うので、その匙加減のようなものがそれぞれに出ている気がしました。色々な顔の年賀状が見られる賑やかな展示となっています。

会期:2月18日(金)まで

2011年1月16日

Jam Session

もったりした正月ムードも終わり、肌寒い日々が続いていますね。
僕も乾燥した空気にすっかり喉をやられたようです。

さて、なにか新しいことをと思い、ジャズのCDを最近よく聴いてみています。和田誠さんのイラストレーションによくJAZZの奏者のイラストが描かれているので、聴いてみようかなと思い少しずつ聴いています。





全くのド素人なものでなにから聴いてみたらいいのかも分からないのですが、チャーリー・パーカーの『Jam Session』やジョン・コルトレーン『Bahia』が聴きやすく気に入って聴いています。これからも色々と知らないジャンルについて知っていきたいものです。

2011年1月1日

新年、明けましておめでとうございます


新年、明けましておめでとうございます。

昨年は新しい出会いがあったり、色々な方の話を聞く事でエネルギーをもらえた年だったように思います。そして自分の興味のある展示や講演会に足を運び多くの事を学ぶことができました。
また個人的な仕事を振り返りながら自分が向かいたい方向を探りつつ一歩一歩、気持ちの中を進むことができた気がします。

今年は毎日をできるだけ大切に「一日一笑」でいきたいものです。それでは、よいお年を。