以前の記事にも書きましたが学生の頃に友人と二人でフォントを制作していた時期がありました。はじまりは僕が美大のデザイン科に通っていた夏のことです。同学科のデザイナーの先輩に誘われたことからでした。
FONT1000という企画。グラフィックデザイナーであり美術家としても活躍されている味岡伸太郎さんが中心となり活動しているグループです。錚々たる書体デザイナーやロゴタイプデザイナー、文字に関わる重鎮の方々。学生の身でしたので、おののいたものです。
デザイン学科の先生がFONT1000に参加されている方でしたので、タイポグラフィーに興味のある学生である友人と僕に声をかけていただきました。書体制作については右も左も分からない学生でしたので当時の学校の課題から比べると本当に大変でした。きっと一人ではできない仕事だったと思います。友人宅や共に制作をされていたデザイナーの先輩の事務所にて合宿をしながらの日々でした。なかなか体験できない共同制作することができたことがなにより貴重な経験になったと思います。
さて、この制作した文字の書体名は『ブロックライン』としました。名前のとうり、文字を組んだ時に岩がコロリコロリと並んでいるように見えるからです。書店などでも時々見かけるようになり嬉しい限りです。今みると学生時代の辿々しさや健やかな表情が出ている気もします。
お役に立てそうな機会があったら是非この文字を使ってみてください。
また、その後『漢字』を用いて個人的につくりもじを作っていきますがそれはこちらから。
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