『ニサッタ、ニサッタ』
乃南アサさんが著された、現代の若者を描いた小説です。
北海道から上京した主人公の青年が色々な挫折を乗り越えていく中で、故郷のおばあちゃんからの言葉『ニサッタ、ニサッタ』(ニサッタとはアイヌ語で明日という意味です。)を思いながら現代社会を生きていくという小説です。会社の倒産からネットカフェ難民と今のリアルな若者の風景が見えてきます。
ここからは話は少しそれますが、この小説にて使用されている表紙の
タイトル文字(ニサッタ、ニサッタの箇所)は僕が学生時代に友人と
制作した描き文字です。当時、僕らは同じ学科でそれぞれに文字が好きだったことから二人で制作しました。二人で
平野甲賀さんの描き文字を見て互いに『うーん、ヤッパリいいよナー!!』などと言っていたものです。ですので、この書籍を書店で発見した時はすごく嬉しい思いでした。
装釘は
川上成夫さん、挿画は
網中いづるさん。錚々たる、お二人ですね。
『ニサッタ、ニサッタ』という不器用な主人公の祈りのような思いが、無骨ながらポップに表現されているように思えました。イラストレーションやデザインと共にあの頃の文字が乃南さんの小説の世界へ誘うことができ光栄な思いでした。
読み終わると、また明日から頑張ろうと思える小説です。興味のある方は是非ご覧ください。
ちなみに小説内にでてくる夏川りみさんの『花になる』もいい歌です。ここのところi-podでよく聴いています。こちらもオススメです。
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